家の壁や天井というとクロス(壁紙)が一般的ですが、皆さんは「コンクリート現し」という言葉をご存知ですか。
本来は下地とクロスの奥に隠れているはずの躯体のコンクリートをそのまま見せるデザインのことです。数年前から、インダストリアルやヴィンテージ、ブルックリンスタイルといった「男前インテリア」と呼ばれるインテリアスタイルが注目されており、リノベーションやリフォームでもクロス貼りの天井や壁にするのではなく、クールさや無骨さを表現できるコンクリート現しを取り入れる方が多くいらっしゃいます。
そこで今回はコンクリート現し仕上げのメリット・デメリットをお伝えするとともに、朝日住宅リフォームが手掛けた事例をご紹介します。
●開放感や高さがでる
マンションの天井はコンクリートの躯体部分の下にもう一枚天井板が設けられている二重の構造になっています。コンクリート現し仕上げでは、その天井板を剥がしてコンクリート躯体を剥き出しにするので、その分天井が高くなり開放感が出ます。ただ、なかには直天井といってコンクリートに直接壁紙を貼っている天井もあり、このタイプだとこれ以上天井を高くすることはできません。
●とにかくかっこいい
コンクリート現し仕上げのメリットはなんといってもデザイン性の高さでしょう。壁や天井がコンクリートの素材になるだけで、お部屋のお洒落度がぐっとあがったように感じます。無機質で無骨な素材感は、他の素材とも相性がよく、木や金属、石などどんな素材のインテリアと組み合わせてもかっこよく仕上がります。
●ダクトや配線がむき出しになる
コンクリート現し仕上げにすると、これまで天井の中に隠れていたダクトや電気の配線が剥き出しになります。好みにもよりますが、天井はフラットな状態がいい、ダクトなどが見えているのは嫌だという方は向きません。
また、普段天井の中に隠されている配線は見せる仕様にはなっていないため、ごちゃごちゃとしている場合が多く、それを配線し直して綺麗に整えるのには費用も掛かります。
●他の階の生活音が伝わりやすくなる
天井の躯体を剥き出しにする場合、他の階の衝撃が直に伝わりやすくなる傾向があります。元々直天井であれば天井厚などが音にも配慮して造られているかもしれませんが、二重天井になっているものの天井を一枚剥がすというのは本来想定されていない使い方のため、以前よりも上のお家の生活音が聞こえるようになる可能性があります。
1.アルミやステンレスとの融合がクールな印象の住まい
「生活感のない無機質な空間」というご要望を受け、天井や壁のコンクリートをむき出しにすることに。アルミやステンレスなどの金属とコンクリートの質感がうまく調和し、クールでモダンな住まいが誕生しました。
2.異素材が織りなす世界観が魅力的な大人の住まい
天井の一部だけをコンクリート現しにした事例です。一部がコンクリート現しだとその空間がグッと引き締まり特別感が出ますね。このお住まいでは、リビングのくつろぎスペースだけをコンクリート現しに。木材やレンガ、石、金属、漆喰などいろいろな素材をMIXさせ、深みある空間をつくり上げていきました。
③天井のコンクリートを塗装でカフェ風空間
コンクリートの天井を白い塗料で塗装しました。塗装をすることでコンクリートのハードさが薄れ、少し柔らかい雰囲気になりますが、きっちり塗り込めずにあえてラフに塗って仕上げたため、コンクリートらしい質感も残っています。黒いダクトレールを複数配置して照明を取りつけ、カフェのような雰囲気の空間になりました。
男前インテリアのようなかっこいい住まいに憧れるという方は、「コンクリート現し」の天井や壁をご検討してはいかがでしょうか。
ご検討の際はぜひ朝日住宅リフォームにご相談ください。
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