1,087万円
S様の住み替え・リフォーム物語は突然幕を開けました。お住まいの社宅からの引っ越しを余儀なくされたS様。
最初は賃貸でお考えでしたが、途中から購入に方針を変え、“通勤しやすいエリア”で物件を探されていました。
「最後まで新築の一戸建てと中古一戸建てのこの家と迷いましたが、新築が3階建てだったことから、老後を考え2階建てのこの家を購入しました。」
中古ならリフォームすると初めから決めていたことで、物件購入前から朝日住宅リフォームにご相談いただきそのままお任せいただけることに。
しかし住宅を購入した段階で引っ越し完了予定まで、残り時間はおよそ2か月半ほどしかありませんでした。
通常であれば打ち合わせだけで半年ほどかかるであろう内容のリフォームを、お引き渡しまで2か月で終わらせなくてはならず、S様ご夫妻と朝日住宅リフォーム二人三脚の、疾走感あふれるリフォームがスタートしたのでした。
時間はないものの、「一生に一度のリフォームだから好きなようにしたい」という想いが強かったS様ご夫妻。特に奥様はインテリアがお好きでお住まいに対し具体的なイメージをお持ちでした。
そこで奥様のイメージを基に、内装はお手持ちのアンティークや既存の建具とも馴染む落ち着いた色合いで統一。以前から憧れていたという漆喰の壁や無垢の床などの自然素材を取り入れ、1階の壁は全て漆喰を扇仕上げに塗りました。
「規則正しく塗らずにあえて散らしてあるところが自然な風合いで気に入っています」とS様。
見た目だけでなく、漆喰のもたらす様々な効果も実感しているといいます。
「冬でも乾燥知らずで肌がカサカサしないんです。臭いも籠もらないし、部屋の空気が澄んでいるようでとても気持ちいいですね」
床は1階を深みがある色合いが特徴のブラックウォールナットに、2階は柔らかくあたたかみのある杉をそれぞれ選びました。さらにこの杉の無垢板は、奥様が自らひと手間加えて仕上げたのだそう。
「2階の床は全て私がひまわりオイルの自然塗料を塗ったんです。自分で塗ったことで、より自分の家になったという感じがしますね」
海外では洗濯機がキッチンにあることが一般的です。
海外在住経験があったご夫妻もそのスタイルに馴染みがあり、リフォームでもランドリースペースをキッチンに設けることを希望されていました。
「キッチンは広めに取りたいと思っていました。軽い食事を取ったり洗濯をしたりと、私にとってキッチンは料理をするだけの場所ではなく、家事を完結させられる場所にしたかったんです」と奥様。
そこで北側に壁付だったキッチンを撤去し、L字型のシステムキッチンを対面式に配置しました。L型のキッチンは収納もたっぷりあり、キッチン家電を角に置くことができるため、背面はスッキリ。そこにS様ご希望の洗濯機を移動させました。
白を基調とした空間は、機能的な大型キッチンもさることながら、壁に貼られたイタリア製のタイルがお洒落。表面が波打った正方形の大き目タイルとライン使いした細かくごつごつとした質感のタイル、形の違う白いタイルを組み合わせて配することでメリハリが生まれました。海外のインテリア誌に出てくるようなキッチンは居心地も良いようで、奥様がキッチンで過ごす時間も自然と増えたのだそう。
訪れる人誰もが「リゾートホテルみたい」と思わず感嘆の声を上げるのがS様邸の洗面室&バスルーム。
人造大理石の質感が贅沢な洗面化粧台は奥様がショールームで見つけて一目惚れしたもの。広々カウンターは洗面台というより海外の洗面ドレッシングといった方がぴったりの雰囲気。
「ショールームで見た時に輝いて見えたので予算オーバーだったけれど決めてしまったんです」と奥様が話すのもうなずけます。
奥様が探された鏡や壁に貼られたタイルも外国の家を思わせる空間の演出にまた一役買っています。
明るく清潔感にあふれるバスルームはガラス張りの間仕切りが印象的です。
「リフォーム前の洗面室がとても暗かったので、外からの光を洗面室にも取り入れたいと思い、お風呂と洗面の間仕切りをガラスにしたんです。ガラス張りのお風呂は家族構成によっては難しいでしょうけど、うちは私たち夫婦だけだから選べたんですね」
ご夫妻でこだわり抜いて作りあげたお家だからこそ、実際の住み心地もとても落ち着くのだそう。そのポイントは「調和」にあるとご夫妻は言います。
「新しくした部分と、既存の建具を活かした部分と、それから照明や小物などのアンティーク品、そういったいろいろなものが生み出す調和がすごく落ち着きます。ゆったりとした気持ちで暮らしています」と奥様。
旦那様も言葉を続けます。
「それから日本の既製品と外国のものがうまく混ざっているのが良かったと思います。日本のメーカー既製品で統一してしまうとショールームっぽくなってしまうけれど、タイルや鏡など外国製のものを取り入れたのでニュアンスが出たんだと思います」
全力疾走で走り抜けた先で、自分たちらしい落ち着いた住まいを手に入れたS様ご夫妻でした。
S様ご夫妻は、当初から漆喰の壁と無垢のフローリングがご希望でした。
明確なビジョンと、豊かな感性をお持ちのご夫妻は、お話を勧めていく上で勉強になることが多く、とても楽しくお打合せを重ねることができました。
外国生活のご経験からキッチンに洗濯機を設置するなど、特に奥様のお城となるキッチンは、タイルひとつ、水栓ひとつにも全く妥協のない、ライフスタイルに合った素晴らしい空間となりました。ご夫妻のセンスが光るとても素敵な洗面室や浴室、お部屋にお伺いすると感じる漆喰の部屋の清らかな空気。私もこのお家に住みたい!と実は密かに思っておりました…。きっと一緒に担当した藤井も同じ気持ちだったはずです。
このご縁と、快く現場でのお打合せに何度もお付き合い頂き、私達に任せて頂いたご夫妻に本当に感謝をしております。ありがとうございました。
お電話やWeb、ご来社などお客様のご相談しやすいスタイルで、
お気軽にお問い合わせください。
非常にタイトなスケジュールでリフォームされたS様。それでもこだわりや想いが膨らみ、担当者にいろいろと要望を伝えることがあったのだそう。
特にS様が思い出深かったのはキッチンの引き出しの取っ手。
「最初は黒を選んで注文したんですが、後からシルバーが良くなってしまって。もう無理ですって言われても仕方がないと思いながらも、電話でお願いをしたんです。それでも青木さんは嫌な顔ひとつせずに対応してくれました。『みなさん迷われるのは当然なので、そういうのは言ってくれていいんですよ』って。いつも一生懸命で本当によくしていただきました」
「青木さんと藤井さん、担当者お2人ともそうなのですが、常に良心的で売りつけようという感じが全くありませんでした。むしろ『こうしたらもっと安くできます』と提案をしてくれて、そういった親身な姿勢にもとても好感が持てました」