988万円
ご主人がちょうど40歳の時に建てられた一戸建てのお家が、まもなく築20年になりご主人も定年退職を迎えるタイミングで、リフォームに踏み切ったA様ご一家。
今回のリフォームのメインはリビングでした。以前はA様宅の1階には玄関からリビングに続く廊下があり、リビング横には6畳の和室がありました。その廊下や和室の壁や柱を取り払い、リビングを広げたいというのがA様のご希望でした。ただ、柱を取り払うには紆余曲折があり、「柱1本取るのに何百万も掛かる」と言う会社もあったのだそう。A様としては「1階のLDKにする部分の柱は全部取りたい」とのお考えでしたが、構造の問題もあり、構造上重要な柱を除いた柱3本を抜くとともに天井梁で補強を行うことでリビングスペースを拡張しました。
補強のために梁が出てしまった天井部分にはA様のキラリと光るアイディアが。
「あえて梁を見せているという風にしたくて、梁と梁の間だけ、クロスの色を変えてダウンライトをつけてみました」
全体的にシックな空間ですが、スカイブルーのアクセントクロスを入れることで表情が生まれてモダンで柔らかな雰囲気が加わりました。
また、廊下をリビングに取り込んだ結果、2階への階段がリビングと接するようになりました。ただこれではリビングの熱が2階に逃げてしまい空調効率が悪くなってしまいます。そこで、階段ののぼり口に引き戸をつけることでこの問題を解消しました。
さらにリビングの快適性をアップさせたのが新しく設置した床暖房と内窓です。「おかげでエアコンを付けなくてもすごく暖かいです。キッチンはスペースの都合上床暖房を入れなかったんですが、LDK全体が暖かいので、キッチンにいても寒い感じが全くないですね」
今回のリフォームで大胆な変更を伴ったのが1階のトイレと洗面スペースです。
元々1階にはトイレと洗面が隣り合っていましたが、間の壁を取り払い、約2畳ほどの広々としたトイレ空間に。
「車いすの母が遊びに来たときや、私たちの老後のことも考えてトイレを広くしたいと考えていました。間仕切りをなくして1つの部屋にするとこんなに広くなるんだと驚いています」
贅沢な空間の使い方、落ち着いた木目のキャビネットや大理石調の床などのシックなしつらえは家庭のトイレというよりも、高級感のある店舗のパウダールームといった趣。なかでも奥様がこだわったのは、空間のモダンさを一層引き立てるグリッター感のあるスクエア柄のクロス。「全体の感じは実際に貼らないとわからないのですごく悩みました」という奥様ですが、実際の仕上がりにはにっこり。とても気に入っているとお話しされていました。
手洗い器はトイレ内にあるものの、やっぱり手洗いは別にほしいということで、階段横に位置する倉庫部分を用途変更して洗面スペースに。リビング内に手洗い場があることで、お客さんも気軽に借りられるようになりました。
「将来、孫ができて遊びに来たときも「ほら、手を洗って」と言いやすいですよね」
1階の奥に位置するキッチンは、今回リフォームをするか迷った部分だったといいます。
「でも他の部分はリフォームしてキッチンだけ変えないと、そこだけ浮いた感じになってしまうので、キッチンも一緒にやることにしました」
今回採用したのはTOCLASのキッチンBerry。A様はキッチンメーカーとしてあまり耳馴染みがなかったそうですが、「実際にショールームに行って説明を聞いてみると、研究に研究を重ねたキッチンなんだなとわかりました。実際に使っても使い勝手がいいし、お手入れも楽なのですごくオススメできるキッチンですね。これはぜひ、大きく書いておいてくださいね」と念を押すほどご満足されているご様子。
特に性能の高さを感じたというのが、レンジフードとIHだといいます。レンジフードは煙がスッと上がって周りに広がらず、IHは火力が強い上に複数のコンロを使用しても鍋の取っ手が熱くならずに済むところ、そして換気扇とIHが連動していてIHのスイッチを操作するだけで換気扇も一緒にON/OFFできるところはご夫婦ともに高く評価されていました。
リビング入口横の壁面に設置された3枚戸を開くと、中央にお仏壇が現れます。お仏壇をはじめ、仏壇置き場や扉はシックな木目で統一され、リビングにあっても存在が浮くことなく、モダンな空間に溶け込んでいます。このお仏壇も、A様がリフォームをする理由の1つでした。
「主人の父はもう亡くなっているんですが、我が家にはお仏壇がなくてずっと主人の妹のところに置いてもらっていたんです。でもずっと気になっていて、我が家にお仏壇を置いてお迎えしてあげたいと思っていました」
中央にお仏壇を据え、上下左右は収納を造作、お仏壇や収納は隠すこともできるように引き戸を取り付けました。
「本来は3枚連動の扉ですが、連動ではなく扉が1枚ずつ動くようにしてもらいました。収納部分は閉じたままお仏壇のある真ん中だけを開けられるようにしたかったので、ここはこだわりました」
A様のお話には、ご家族やご両親、ご兄弟のエピソードが度々上がり、ご親戚皆さん仲が良くA様もご親族を大切にされていることが伝わってきます。
「やっぱり家族が仲いいのが一番いいなと思う」と話すA様。
近い将来、リビングの大きなテーブルの前でご家族やご親戚でお仏壇を囲み団らんをする光景、お孫さんが広いリビングで駆けまわる光景が目に浮かぶようです。
新しくなったお家はご家族や周りの方への想いであふれていて、心までぽかぽかとあたたかくなる素敵なお家のリフォームストーリーでした。
間取りを変更した1階部分の間取り。和室をリビングダイニングに取り込み広々としたリビングが実現した。また、トイレと洗面スペースを一体にし、まるで店舗にあるようなゆったりトイレに。
私どもを信頼していただき、大切なお家の工事をお任せいただいた事、とても嬉しく思い、心より感謝しております。また、お付き合いをさせていただくなかで、A様ファミリーの仲の良さや、優しさ、楽しさに触れ、私へお気遣いをいただく度にいつも心が温まる想いがしました。A様に関して、特に印象的だったのはご夫婦の仲のよさです。何かを決める際には、奥様が優しいお声で「これでいいよね、おとうさん」と言葉を投げかけ、その後必ず一拍置いてからご主人様が返す変化球の言葉は笑いを誘うもので、その軽妙なやりとりと見事な阿吽の呼吸に私はお会いするたびに笑わせていただきました。
初めてお会いした11月から、お引渡し後に施工事例の撮影にお伺いした4月末の5か月間がとても楽しい思い出となりました。ありがとうございました。今後もA様ご家族の皆さまと住まいを通して、末永いお付き合いをさせていただけますと幸いです。
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初めに来てくださった方がとても感じがよく真面目にお話をしてくださっている感じがして、ご相談した3社のなかで一番信頼できる印象だったので朝日住宅リフォームさんにお願いしました。その後引き継がれた藤井さんも丁寧で紳士的で、申し分ない仕事ぶりでした。日中は仕事で留守にしていた在宅工事でしたが、藤井さんが常にメールで写真を送って報告をしてくださっていたので、安心してお任せすることができました。全部希望通りにしていただいて、満足のいくリフォームになりました。