1470万円
S様が家族3人で暮らすのは都内のマンション。これまで20年以上暮らしてきたなかで部分的なリフォームは何度かしていたものの、給排水や電気を含むような全体的なリフォームはしたことがありませんでした。しかし、築40年近くが経ち見えないインフラ設備の老朽化が心配になってきたことで今回のリフォームに踏み切りました。
ネットでリフォーム会社を調べ、ホームページや口コミ情報を参考に選んだ2社に相談をしたS様。それぞれの担当者と話していくなかで感じたのは住まいについての知識と経験の差でした。
「朝日住宅リフォームの担当者は表面的な箇所だけでなく、排水管など見えない部分の知識もしっかりお持ちでした。今回は配管なども全部替えたいと思っていたので、住宅の構造や基礎の部分よく知っていて経験も豊富な人にまかせた方が安心だと思い、朝日住宅リフォームに依頼をしました」
床や壁も剥がすスケルトンリフォームでは間取りも一から構築します。
S様は間取りについて、物置として使える土間スペースと2LDKの間取りをご要望されていました。
マンションで2LDKというと玄関の横、共用廊下に面したところに居室が一部屋あり、ベランダ側にリビングと並んでもう一部屋あるのがスタンダードな間取りです。しかし提案されたプランを見てS様はびっくり。共用廊下側に部屋がない代わりに玄関から続く土間スペースが広がっており、居室は家の中心部分に2部屋が連続して配置されています。
「斬新だなと思いました。素人では考えつかないような間取りのアイディアがとてもよかったですね」
特にプランを見て「こういう方法があるのかと驚いた」とS様が話すのが室内窓です。お部屋が住まいの中央に位置しているため、それぞれのお部屋に室内窓を付けることで外から光や外気を取り込めるようになっており、全ての窓を開けるとベランダから共用廊下まで真っすぐ風が通り抜けます。
室内窓のガラスは光を通しながら視線を遮るモールガラスを採用し、ブラインドやロールスクリーンを付けることで家族のプライバシー性にも配慮しました。
キッチンについては、現在のアイランドキッチンと壁付けキッチンの2案で最後まで悩んだといいます。元々は壁付けのキッチンだったため、アイランドキッチンにすると床の高さを上げる必要がありました。ただ、壁付けのキッチンにしてその後ろに食器棚を置くとなるとキッチンが閉鎖的な空間になってしまう懸念がありました。
「結局開放的な方がいいということで今の形になりました。やっぱり壁側にキッチンを置いてリビング側に壁をつくると部屋のように独立してしまうと思うので、開放感のあるアイランドキッチンにしてよかったと思います」
さらに視界の抜け感にもこだわり、コンロ前にガラスのパーテーション、上部の収納もオープンラックを設置し、より開放感とリビングの一体感を感じられるキッチンとなりました。
また、キッチンはTOTOのシステムキッチンにご希望のメーカーの食洗機やコンロを組み込んでオリジナル仕様に。採用したガスコンロは奥様リクエストのノーリツ「+do(プラスドゥ)」。まるでお店の厨房のようなガッシリ無骨な雰囲気で「ゴトクが鋳物製で平になっているので鍋をそのままずらせるのが魅力」だといいます。火力も高く本格的な料理も楽しめるコンロをお選びになった奥様のキッチンに対するこだわりが感じられます。
キッチンの先にあるのが洗面室。廊下側とキッチン側から2WAYでアクセスができる家事のしやすさに寄り添った回遊動線です。
「これも担当の方に出していただいたアイディアです。キッチンと洗面室の間にもドアがあってキッチンから直接洗面室に行けるというのが新鮮でした」
洗面室内はダークグレーと白レンガ風のクロスが上下に貼り分けられ、シンプルながらもホテルライクな印象です。
細かい部分の見え方にこだわることで洗練された空間を作り出しました。
S様が特に意識されたのはデザイン性に欠ける配管部分。洗面台の下はオープンのため配管が露出しますが、見えてもスマートな海外製の排水管を採用しました。洗濯機は食洗機と同じドイツのメーカーのものを設置したのですが、剥き出しの排水ホースはテープが巻かれており「みっともないというかかっこ悪い」と感じたそうです。そこで木製のカバーを造作しホースを隠すことで、空間のデザイン性を損ねないよう工夫をしました。
今回のリフォームではしっかりと時間を掛けて打合せやショールーム見学を重ねていったと話すS様。特に工事中は週に1度現場に来て、実際に細かい部分まで測りながら数センチ単位で相談して決められたことが仕上がりの満足感につながっているようです。
築40年を迎え鮮やかに変貌を遂げたお住まいが、これからの暮らしに新たな彩りを添えてくれそうです。
S様のマンションは梁が高く、この梁をどう隠してデザインするか、というのがリフォームのポイントでもありました。そのため、収納なども梁に合わせて棚を設置するなど、見た目に違和感なくなおかつ使い勝手も良いように設計しています。
また、マンション内では漏水トラブルが多発していたようで、今回電気温水器から給湯器に切り替えたことは良かった点です。床や天井を剥がし、水道や電気も繋ぎ直して一新でき、安心して暮らしていただける住まいになったと思います。
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壁紙だけを貼り替えるのであれば、デザイン性に特化した会社や自分で仕様を決めてオーダーするのでも構わないけれど、今回は水道などの基本的なところも一新するのが前提のリフォームだったので、デザインだけでなく住宅の構造や基礎の部分、建築自体の知識が豊富で経験もある人でないとダメだと痛感しました。
北村さんはその点がすごく安心できる方。細かいところまでよくご存知で、アドバイスもすごく的確だなと感じましたね。