455万円
これまで暮らしてきた地を離れ、マンションの購入に踏み切ったY様。
職場からのアクセスの良さや立地を条件に物件を探したなかでY様が選んだのは、閑静な住宅街に建つ低層マンションの一室でした。築年数は15年、古さはそこまで感じないものの室内は汚れが目立ち、住むためにはリフォームが必要な状態だったといいいます。
最初は「水回り設備を一新して、床や壁、建具も変えて全体的に綺麗にしたい」と考えていたY様でしたが、要望を全部盛り込んだプランとして出された見積もりはY様が想定していた金額のおよそ2倍。そこからY様と担当者で打合せを重ね、リフォーム内容を吟味していく日々が始まりました。どこを変えるかどこを残せるのかを確認してコスト調整をしながら、既存部分も活かしつつY様の理想に近づけていきました。
リフォーム箇所の取捨選択で悩んだのがドアや収納扉などの建具。ダークブランの既存建具はY様が思い描いていたイメージとは異なるため、建具を一新することを希望されていました。ただ、廊下の大きな収納扉は既成品ではサイズがなくオーダーになり予想以上に金額がかさんでしまうため断念することに。結果的にリビングダイニング部分の間仕切り戸や収納引き戸のみ交換を行い、他は建具を残すことにしました。担当者は内装を白基調で揃えて統一感を出すことで、あえて元の建具の色がアクセントとして活きるようにプランニングを行いました。
リフォームのメインとなったのは、家の中で多くの時間を過ごすリビングダイニングキッチン。人を招く空間でもあるため「明るく開放的な空間」を目指し、リビング横の和室を洋室に変更して開口部を大きく取ることでリビングにゆとりを持たせました。
内装デザインはホワイト系のフローリングやクロスで明るさを出しながらも、グレーやブラックなどを効果的に配した都会的で洗練された印象。無彩色でまとめられた内装のなかにインテリアで採り入れた差し色のブルーが空間にリズムを生み出しています。
「自分のなかにあった空間のイメージを画像で担当の長谷川さんと共有し、その方向性にあわせて長谷川さんから色のコーディネートについてアドバイスをいただきながら内装を決めていきました」と話すY様。
担当者のアドバイスで特によかったと話すのはリビングの壁面にあしらったエコカラットタイル。天然石の風合いを再現したこの大判のタイルについて、Y様は濃いグレーのタイルにするおつもりでしたが、キッチンと床や壁のバランスを考えた担当者から「壁まで濃い色にしてしまうと壁の主張が強くなってしまう」と薄いグレーのタイルをおすすめされたといいます。
「実際に完成した空間を見て、薄いグレーにして正解だったと思いました」とY様。
現在はバスキアのアート作品を飾りタイルとともに壁面を楽しんでいるのだとか。
Y様が特にこだわった箇所がキッチンです。リフォーム前のキッチンはリビング側を向いている対面式ではあるものの、開口部が狭いセミクローズドタイプのキッチンでした。しかしY様のご要望は「リビングと一体となった開放的なキッチン」。そこで見通しの悪さの原因だった吊戸棚や前面の壁を全て取り払い、視界が抜けて気持ちいいオープンタイプに変更しました。
設備は担当者の提案でクリナップのラクエラをお選びに。ワークトップがフラットなキッチンはY様がショールームで惚れ込み「どうしてもこれがいい」と希望されたもの。マットな質感のチャコールカラーは都会的な空間イメージにぴったりで、Y様自身も「リビング側から眺めたときにキッチンの色とクローゼットの扉色が揃っているのが気に入っています」と満足されているご様子。
料理はほとんどしないとのことですが、「水栓はグースネックでタッチレスのものにしたくて、水栓部分だけLIXILのものを取り付けてもらいました」と細部にもY様のこだわりがうかがえます。
住み替えを伴うリフォームというと新しいお住まいが完成してからお引越しをするのが一般的ですが、Y様がこのお家にお引越しをされたのはなんとリフォーム工事の真っただ中。
以前のお家の退去時期の兼ね合いで途中から住みながらのリフォームとなりました。
「先に洋室を仕上げて頂きて、その洋室に荷物を入れてそこで2週間ほど生活をしていました」とY様。毎朝職人さんと入れ替わりで家を出て出勤していたそうで、担当者曰くY様の予定と工事スケジュールの調整など大変な面があったとか。Y様としてもしばらくキッチンやお風呂が使えない期間があるなど不便もあったようですが、「工事の進捗を間近で見られたのは面白くいい経験になった」とお話しいただきました。
「予算の都合上諦めた部分はあったものの、仕上がりもよく想い描いた空間になり満足しています」とY様はリフォームを振り返ります。
今回は水栓の交換のみとなったお風呂や洗面室も、いずれはリフォームしたいとお考えなのだとか。段階的にリフォームをして理想の住まいに近づけていくのもまた、リフォームの楽しみ方のひとつ。将来的な楽しみが広がったY様です。
限られた予算、間取りの条件があるなかで解決策や提案をしていくのがプランナーとしての役割です。ただ、機能とデザインも共存してこととかんがえていますので、今回その点に頭を悩ませました。特にキッチンの納まりについては苦戦をした部分です。
内装のカラーリングについてはY様より数パターンのイメージをご提示いただきました。既存を残すところ、一新して新たな色を取り込むところのバランスを見ながら、こちらからも更に数パターンのご提案をし、お客様とイメージを共有・すり合わせを行いました。
結果としてY様にはとてもご満足をいただける空間に仕上がり、さらにY様自身のセンス光るインテリアによりより良い空間が完成したと感じています。
お客様、プランナーともに満足のいくデザイン、リフォームをできたことを嬉しく思います。
お電話やWeb、ご来社などお客様のご相談しやすいスタイルで、
お気軽にお問い合わせください。
Y様と朝日住宅リフォームとの出会いは物件購入時の不動産会社からの紹介でした。他にも2社ほど検討したリフォーム会社があったそうですが、見積もりを取る前から朝日住宅リフォームに気持ちが傾いていたといいます。
「担当の長谷川さんの第一印象がとてもよかったんです。最初はお電話をいただいたのですが対応の感じがよく、お会いする前からこの方にお願いしたいと思っていました。実際にお会いしたら思っていたよりも若い方でしたが、それまでのやりとりで信頼できそうな方だという印象だったのでお願いすることに不安はありませんでしたし、いろいろとご相談にも乗っていただき良くしていただきました」