180万円
太陽の光を受けてキラキラと輝く一軒のお宅。こちらが今回外壁から屋根まで真っ白な装いにリフォームしたK様邸です。
K様ご夫婦が22年暮らす住まいの外壁・屋根リフォームを決めたのは、ある日外壁のサイディングの一部が剥がれて落下したことがきっかけでした。
「改めて壁を見てみると、コーキングは痩せて下地が一部見えてしまっていて、チョーキングも出ていました。考えたら家を建ててからもう20年経っているし、これはやるしかないねということでリフォームすることにしました」
リフォーム会社は旦那様の勤め先と提携がある会社5社に相談をしました。
朝日住宅リフォームは初めの現地調査時から知識のある担当者がしっかり見てくれた印象があったといいます。
「担当の藤井さんはレスポンスが早いんです。その場ですぐに確認してくれるし、経験も豊かだから藤井さんから職人さんに『やってよ』と働きかけてくれるし。なおかつ曖昧にはせずにできないことはできないとちゃんと言ってくれる。その匙加減がすごくよくて朝日住宅さんにお願いすることにしました」と奥様。
また、相談した会社の中には既存の屋根の上に新しい屋根材を重ね張りする「カバー工法」を提案する会社もあったそうですが、K様はそこまでする必要があるのか疑問だったそう。
ただ、朝日住宅リフォームの担当者は「きちんとした材料を使って建てられた造りのいい家で、屋根の状態もいい」ため、カバー工法ではなく塗替えで対応できると回答したのだそう。
「励みになりましたね。この言葉で「塗替えでいこう!」という設計が自分たちのなかでできました」
K様が外装の色として選んだのは白。それもただの白ではなく「妥協しない白」でした。
「白でもいろんな色があるけれど、アイボリーとか曖昧な色ではなく、“白”がいい。それも一番艶のある白にしてほしいと頼みました」
その言葉通り、新雪のように真っさらな白さをまとったK様邸ですが、最初から白の塗装一択というわけではありませんでした。
むしろ、初めは元のベージュ色の外壁の上からクリア塗装をすることを検討していたといいます。ただ担当者からクリア塗装は他の塗装に比べ耐久性に劣ることや既存壁に汚れやひびなどがある場合には向かないことを説明され、カラー塗装をすることにしました。
その後、「でもいかにも“ペンキを塗りました”みたいな色は嫌だな」「真っ黒もいいけど退色が心配」と色選びについて思案していた時にK様は運命の出会いをします。
「近所を歩いている時に、目に入ったお宅が壁も屋根も真っ白で「わぁ、綺麗!」と目を惹かれたんです。「これだ!」と思ってすぐに藤井さんにも見に行ってもらいました」
そのお宅をモデルにすることにしたK様は散歩の度に観察を重ねたのだそう。
「いろんな角度から見たり、時間を変えて何回も通って見え方を研究しました。そのお宅は、真っ白だけど安っぽくなくて不思議と深みを感じました。このお家だったら年数が経って多少汚れてもイギリスの古い洋館のように重厚感が増すんじゃないかと思ったんです。なんでだろう、と思って眺めていたら、屋根や壁は白だけど雨樋や破風はグレーにしていることに気づきました」
そのグレーが家を立体的に見せていると分析したK様は、白だけでなく雨樋部分にアイボリーを取り入れることで家の陰影を表現することにしました。
「白」を採用したのにはもう一つ理由があるそうで、それが夏の暑さ対策です。
K様のお宅は陽当りのよい2階にリビングがあり、K様曰く「夏はとんでもなく暑い」のだそう。
「昔、カーテンを開けて外出をしたら室内の温度が上がりすぎて部屋中の電子機器が全部ダメになってしまったことがあるんです。だから少しでも熱対策になればと思い「熱に強い塗装はどれですか」と聞きました」
今回使用したのは赤外線を反射し、屋根や外壁の温度が上がるのを抑える効果がある遮熱塗料。塗装することで屋根や外壁の熱が抑えられ、室内も涼しくなるため結果的に省エネ・節電にもつながります。なかでも白い塗料は最も日射反射率が高く、この塗料を塗装することで室内温度が3℃ほど下がるというデータもあるといいます。
お家の外壁を白く塗装することは多いですが、屋根は黒やグレーなどの濃い色が一般的。K様邸のように住宅の屋根を白にすることはとても珍しいケースなのだそう。
「塗料の見本を見せてもらったときも、白の塗料には〈工業用〉〈店舗用〉と書かれていたので、一般住宅で使う人ってほとんどいないんだなと思いました」と旦那様。
奥様も「塗装屋さんも屋根を白く塗るのは初めてだったそうで、施工前に何度も『本当に白でいいんですか?』って藤井さんに確認取ってたらいしいです」と笑います。
塗装屋さんの心配をよそに完成した真っ白なお家はご夫婦ともに大満足の仕上がり。ご近所さんからは「新築みたい!」と声を掛けられるといいます。
「なかでも『白亜の御殿ですね』という言葉は嬉しかったですね」
白というと汚れが心配になりそうですが、K様はその対策もばっちり。
「元々主人のこだわりで、我が家は木が1本もないんです。木があると根が張るし、落葉するし、土は巻き上がって汚れるから。だから家の周りに置くものも「錆びないもの、欠けないもの、退色しないもの」にこだわって選んでいます」
美しい白で装ったお住まいが、K様ご夫婦の暮らしをより晴れやかなものにしてくれそうです。
気さくな話しぶりとは裏腹に、とても研究熱心で慎重なご夫妻様より、競合他社が複数有った中からご注文をいただきました。
たくさんの建物を見てきた中でも、非常に状態が良いお宅でした。K様邸のように20年前頃に建てられた住宅で使われたスレート瓦では、劣化が著しい場合があるのですが、K様邸では苔は生えていたものの割れもなくしっかりした状態でした。ただ、1箇所窯業系の破風板に欠けが見受けられ、プロの目で見ると工事が必要と断言出来る状態でした。
外壁や屋根の工事では足場を組むことになりますが、私は元職人(鉄筋屋)でしたから足場へ上がる事は平気です。ですからどの現場でも必ず足場へ上り、自分の目で確認作業を行い、気になれば職人へ指示をいたします。それをする理由は、室内工事でしたらお客さん自身の目で確認出来ますが、外壁屋根など外部の高所をご自身で見る事ができない箇所もあります。そこを逆の立場で考えれば、心配な点のはず。だから私が目で見て写真を取りお客さんにお見せ安心してもらう為なのです。
お客様ご要望の屋根の色ですが、20年以上この仕事をして、たくさんのお宅を塗り替えて来ましたが、屋根を白くした経験がないため仕上がりを想像できず、「本当に良いですか?」(×10回)と尋ねましたが、私の心配は全くの杞憂でビューティフルに仕上がりました。私にとって最高の作品が出来上がり、K様ご夫妻には心より感謝申し上げます。
お電話やWeb、ご来社などお客様のご相談しやすいスタイルで、
お気軽にお問い合わせください。
「藤井さんは職人さんのことを信頼して任せていて、職人さん方ものびのびと仕事をしている感じがしました。実際入ってくださった職人さん方もみなさんすごくいい方ばかりで。どの方も「言われた作業だけやればいい」という事務的な感じでは全くないんですよね。皆さんその家をよりよくしようと自ら考えて施工しているんです」
特に印象深かった出来事として、奥様は防水工事の職人とのやりとりをお話してくださいました。職人が今回の工事の範囲ではなかった排水溝の蓋やエアコン室外機部分について「こうした方が奥さんも掃除がしやすくなると思う」と提案。昼休憩時に製品を買いに行き改善してくれたといいます。
「それって担当者と職人さんの信頼関係ができているこそだと思います。お客としてはそういうのって伝わってきますよ。だからこそ、こちらも一緒に仕上げていくというイメージができたし、朝日住宅リフォームさんにお願いしてよかったと思いました」