620万円
築28年のマンションにお住まいのT様ご家族。
現在ご主人は単身赴任中のため奥様とお子さまお2人の3人、可愛らしい猫ちゃん1匹と一緒にお住まいです。今回のリフォームにあたっては、奥様が中心となり当社担当の松尾と綿密な打合せを重ね、ご要望を叶えるリフォームが完成しました。
リフォームのきっかけとなったのは、お隣から聞こえてくるピアノの演奏音でした。
土日の昼間は6時間にも亘ってピアノの演奏が続き、窓を閉め切っていてもはっきり聞こえてくるほど。お隣と面している和室にいるときだけでなく、リビングにいても聞こえてきたそうです。また、夜にベランダに出て大きな声で話されることも度々あり、あらゆる騒音にご家族全員悩まされてきたのだとか。
直接お隣さんに伝えても改善されず、管理組合に何度も相談しましたが…ついには音に敏感なお子さまが体調を崩し寝込んでしまった為、なんとか防音対策できないかとリフォームを検討されたそうです。
築28年、そろそろ水廻りのリフォームも考えていたそうですが、しばらく先の将来まで見据えて、老後も暮らしやすいよう大がかりなリフォームを検討されていたT様。リフォーム会社選びは本当に大変だったそうです。
ネットで検索すると情報に溢れておりキリがないので、一括でリフォーム会社探しができるサイトであるホームプロに登録し、紹介された12社から最終的に4社に絞り、相見積もりを依頼したとのこと。
あえて、大きなリフォーム会社から小さな工務店まで選ばれたそうですが、その対応は様々で辛いお気持ちになることもあったそうです。
相見積もりなので、それぞれの担当者に同じことを伝えなければという思いから、T様はリフォーム箇所や希望を丁寧にまとめた要望書をご用意くださいました。日頃からいつかリフォームするときのために、気になる点を少しずつ書き溜めていたそうです。
しかし1社目には引越したほうが早いと言われ、2社目には出来ないと言い切られたそうです。見積もりもメール添付のみで説明はなかったとか。「無理でも、何か考えて欲しいじゃないですか。誠意が伝わってこないなと思って」とT様。
3社目には管理組合の規約をT様自身で確認するように言われたそうです。確認前に見積もりを出されたため、結局規約を踏まえて見積もりを修正する必要がありさらに２週間も提出が延びてしまったそう。
最後の４社目が朝日住宅リフォームでした。女性の担当者を希望されたいたT様。
「他は皆、女性を連れて（2名で）来られてたんで、松尾さんだけ男性1人で、脚立も持ってこられたので最初はびっくりしたんですけど(笑)。脚立に上りお風呂の上の配線も確認してくださったのは松尾さんだけでした。最初から本気でやるぞ！という意思が感じられた。4社の中でいちばん印象が良かったです。見積もりが出るまで松尾さんだけは1週間ごとに連絡をくれて、心配毎も相談しやすかった」
大きな工事になるので家事動線も考えながらじっくり相談して進めていきたいという思いから、女性の担当者の方が良いかなと思っていたそうですが、丁寧な対応に男性の担当者でも安心していただけたようです。
「実は皆さんが帰られる時、どうするかなと思ってベランダから見ていたんです。松尾さんだけが、下の管理組合に立ち寄ってちゃんと確認し、規約も貰って帰ってくださったので、一生懸命やってくださるというのが伝わってきた」と話してくださいました。
「見積もりが揃わないと相見積もりの意味がないのに、なかなか揃わないし説明はしてくれないし…というのがあって、だんだんしんどくなってしまって。でも会社が決まってからはだいぶ楽でした。中のものを決めたりするのはそれほど負担には感じなかったです。ひとつずつ決めていけたので楽しかったです」とのこと。
リフォーム会社を選ぶまでが一番大変だったそうです。
もともと和テイストのインテリアがお好みだった奥様。新築時の建具の色味に合わせて、これまでも家全体に統一感が出るようお好みの家具や照明を選んでこられました。和室の内装を決める際には畳の色を悩んだそうですが、フローリングからの繋がりを考えてベージュ寄りのグレーを選びました。アクセントクロスのカラーはお子さまのチョイスだそうです。
和室の障子はこれまでの普通の障子から障子デザインの内窓に変更することで、お悩みの防音対策に。内窓の効果で外からの音が入りづらくなったことに加えて、管理組合からの働きもありお隣さんの音自体も少し改善されたそうで、T様も「以前より静かになった」と実感されているようです。
内窓は防音だけでなく断熱効果もあり、これまでよりも快適にくつろげる和室へと変わりました。
「過ごしやすくなったと思うので、この夏が楽しみです」
T様の最初のご希望は対面キッチンでした。ところが管理組合の規約で水廻りの設備は一切動かせないことがわかりました。そこから打ち合わせを重ねプランを何度も変更し、最終的にはキッチンからリビング・和室が見渡せる家事動線もスムーズな間取り変更が叶いました。
「いつもどこに座られていますか？と聞いてくださり、私の家事動線を考えてくださいました。私も松尾さんが帰られた後に何度も採寸したんですよ。住みながらのリフォームだったので、ひとつひとつ完成していく中、実際の動線を確認してみて細かなことにも気付けました。仮住まいに引っ越していたら気付けなかった」とT様。
キッチン下の収納は開き戸から引き出しに。吊り戸はもともと65cmでしたが90cmに拡張しました。その分圧迫感が出ないよう、薄い色味を選ばれたそうです。
「収納力抜群で使い勝手も良くなりました」
廊下とリビングを仕切る建具は、老後の扱いやすさも考えて開き戸から引き戸に変えました。
海に近いので風も強く、以前はリビングの窓から入った風によって開き戸がバタン！と締まることがありましたが、それがなくなり引き戸を開けた状態にしておくと玄関まで風が抜けて家全体の風通しが良くなりました。
引き戸のデザインは最後まで悩まれたそうです。ショールームで見掛けて気に入った縦格子デザインの引き戸ですが、値段にびっくり！見積もり時のシンプルな引き戸に比べると倍ほど高いお値段でした。
「主人に値段を言わずに、この中だとどれがいい？と聞くとやっぱりこれだったんですよ。結局、私達は物を買う時には最初にいいなと思ったものに決めるんですよね」
さらに、ガラス部分もベースの透明ガラスから擦りガラスに変更するとまたお値段アップ。
「どうしよう…と思ったんですけど、これにして正解でした！引き戸にして良かったのと、デザインもこれにして本当によかった。びっくりするくらい高かったですけど、玄関から入って一番に見える場所ですし我が家のポイントになりました」
リフォーム後、生活の変化を感じる点についてお子さまが挙げられたのは冷蔵庫の向きでした。以前はキッチンとダイニングの間にL字型に壁があったので、冷蔵庫の向きはキッチンのコンロ側に限られていました。壁を取り払い冷蔵庫の向きを変えたことにより、奥様がキッチンで調理中にお子さまが冷蔵庫を開けてもぶつからずスペースにゆとりができるようになりました。
また、奥様はキッチンから洗面室・浴室への動線に変化を感じられたそうです。
今回リビングの入口の位置を変更したことによって、リビング内から直接洗面室に入れるようになりました。
そのため洗濯機やお風呂のお湯はりの様子を見に行くのに、扉がひとつなくなったことにより家事動線がスムーズになったとのこと。
さらに、担当者の提案で排水の関係でかさ上げされていた洗濯パンを10cmほど下げましたが、洗濯機の使い勝手にも変化があったようです。
「私は身長が大きい方なので、今まで全然気にはならなかったんです。でも洗濯機の高さが下がったら楽になったのはすごくありますね。たった10cmのことだけどこんなに違うんだ～と。28年こんなもんだと思って使っていましたけど、自分では気づかないところに気付いてもらえて良かったです」
グレーは施工範囲外部分
廊下を縮小し、リビング入口の位置を変更。引き戸の戸袋をキッチンとトイレの間につくることで、開き戸から引き戸へ変更したいというT様のご要望を叶えました。
今回は技術的に難しいところが多かったのですが、T様のご要望を出来るだけ多く叶えようと、打合せを重ねて擦り合わせていきました。
28年の想いが詰まったT様の要望書を見て、このリフォームは私がやる、何とかしてあげたいという思いでした。住みながらのリフォームの負担を考え、工期の日程もギュッと詰めて通常より短期間でスケジュールを組みましたが、職人さんもよく動いてくださいました。
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住みながらのリフォームだったので、不便がないよう考えてくださり水廻りの工事をすぐに終えたので、お風呂が使えないのは１日だけでした。いろいろ配慮していただき、そんなに大変なことはなかったです。
工事日当日に変更を伝えたこともありましたが、連携して職人さんもすぐに対応してくださいました。
相見積もりの際、こちらの希望をしれっと外して値段を下げた見積もりを提出された会社もありましたが、松尾さんは出来ること・出来ないことを正直に伝えてくださり、信用できました。リフォームはお金の問題だけじゃないんだなと感じました。自分の希望がきちんと伝わるかとか、担当者さんとのやり取りが大事になってくるので。そこのフィーリングが合わなかったら、あれ言ったのに…となってしまう。そこはきちんとしていただいたので、今回のリフォームは本当に大満足です。工事が終わってから２週間ですが、長年の夢が叶い、快適に過ごせています。