近年ニュースを騒がせている相次ぐ住宅強盗事件。
悪質で強引な手口も多く、「我が家は大丈夫だろうか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に全国で相次ぐ強盗事件を受け人々の防犯意識は高まっており、ホームセンターなどでも防犯グッズの売り上げが急増しているそうです。
ホームセンターで売っているようなご自身で手軽に付けられる防犯グッズもいいですが、一歩進んでリフォームでできるお家の防犯対策はどんなものがあるでしょうか。
安心して暮らせる住まいづくりについて一緒に考えてみましょう。
警察庁のデータによると、令和5年の住宅への侵入窃盗の認知件数は全国で1万7,469件、その数は令和4年を10%以上上回るそうです。1日あたり約48件の住宅侵入窃盗が起きていることになります。
種別としては戸建て住宅の比率が高く、戸建ての場合半数以上が窓からの侵入で次いで約2割が玄関などの表出入口からの侵入です。
そのため、侵入をさせないためには、窓や玄関に対策を施すことが重要です。
また、侵入犯は家に侵入するまで5分かかると約7割が侵入を諦め、10分かかるとほとんどの犯人が断念するといいます。
しかし、何の対策もされていない住宅であれば、窓を割って侵入するのにはものの10秒ほどしか掛からず、ドアも1分ほどでこじ開けられてしまうのだそう。本当にこわいですよね。
そのため、「侵入に時間をかかる家にして侵入を諦めさせる」というのが防犯対策のポイントになります。
窓からの侵入の場合、一番多い手口は無締りの窓からの侵入です。これに関しては日ごろから施錠する習慣をつけるしかありません。
次に多いのはガラス破り。窓ガラスの一部を割る、焼き切るなどの手段で破壊し、そこから手を入れてクレセントを回し、鍵を開けて侵入するものです。
そのため窓の対策については、簡単に割れないようにする、あるいは割れてもすぐには侵入できなくするというのが有効です。
・防犯用強化ガラスに変更する
内部に特殊フィルムが入った防犯用のガラスです。工具などを使い衝撃を加えても割れにくく、割れても破片が飛散しにくくなります。
・内窓を設置し二重サッシにする
既存の窓の内側に内窓を設置して二重窓にすれば容易には侵入できなくなります。1枚目の窓を開けられたとしてももう1枚窓がある二重窓は、犯人に狙われにくい窓です。断熱や結露防止などで注目される二重窓ですが、防犯面から見ても優れています。
・補助錠やロック付きクレセント錠が付いたサッシを採用する
防犯のためには“ワンドア・ツーロック”が有効です。たとえクレセント錠を開けられたとしても補助錠が付いていれば侵入の足かせになります。また、ロック付きのクレセント錠ならロックを解除しないとクレセントを回せない仕組みになっており、容易に開錠できません。
・面格子を付ける、雨戸・シャッターを付ける
見た目から侵入しにくいことがわかるので、犯人への牽制にもなります。面格子やシャッターの素材は丈夫で切断しにくい材質で作られています。面格子を外して侵入するケースもありますが、こじ開け対策が取られた面格子や室内側に設置する面格子というものもあります。
玄関からの侵入でもっとも多いのは無施錠のドアから入るものですが、鍵を掛けていたとしても安心ということではありません。
鍵穴に特殊な工具を差し込んで開錠するピッキングや針金のようなものでサムターン(室内側の開閉つまみ)を回して鍵を開けるサムターン回し、バールなどで強引にこじ開けるなどその手口は実に様々です。玄関ドアに明かり取りのガラスが入っているものは窓と同様に割られて鍵を開けられることもあります。
日常の出入りには何の問題もない玄関ドアであっても、数十年経つドアは防犯性の観点では十分といえず、鍵の構造や耐久性などに不安があります。
古いドアの場合は最新の侵入強盗犯の手口への対策がなされた玄関ドアに交換することを検討してもよいかもしれません。
ピッキングに強い構造のシリンダー、工具でのこじ開けにも強い材質、防犯ガラス入りのドア、サムターン回しができないように取り外し可能なサムターンなど高い防犯性能を誇るいろいろなタイプの玄関ドアが発売されています。
近年注文住宅やリフォームでも注目が高まっているのがスマートロック(電気錠)タイプの玄関です。
鍵を差し込むのではなく、リモコンキーやカードキー、指紋認証などで開錠するタイプの玄関が一般家庭でも増えてきています。
スマートキーが防犯面で優れている理由の一つはなんといっても鍵穴がない(あるいは普段は隠れている)こと。
また、玄関は合鍵を作られて侵入されるケースも多いのですが、これに対してもスマートロックは有効な手段です。
玄関や窓のリフォームは工期が1日程度と短期間でできるものが多いです。
家というのは本来安らぐことのできる場所のはずですよね。
お家で安心して暮らすためにも、自分や家族を守るためにも、ご自宅の防犯について見直してみてください。
参照:警察庁の住まいの防犯特設サイト「住まいる防犯110番」
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